美しいモルタル外壁、いつまでもその魅力を保ちたい。
でも、ひび割れや汚れ、気がかりですよね。
実は、適切な塗料選びで、モルタル外壁の寿命を大きく左右できるんです。
長持ちさせるための秘訣、知りたいと思いませんか?
そこで今回は、モルタル外壁塗装に最適な塗料の選び方についてご紹介します。
モルタル外壁塗装の塗料選び
塗料の種類と特徴
モルタル外壁塗装に使用される塗料は、大きく分けて弾性塗料、微弾性塗料、硬質塗料の3種類があります。
弾性塗料は、伸び率が120%以上と高く、ひび割れに強いのが特徴です。
ゴムのような弾力性で、外壁の伸縮に追従するため、モルタルのひび割れを効果的にカバーし、雨水の浸入を防ぎます。
一方、耐用年数は比較的短く、8~12年程度です。
微弾性塗料は、弾性塗料と硬質塗料の中間的な性質を持ち、弾性塗料ほど伸びませんが、硬質塗料よりもひび割れに強く、膨れにくいというメリットがあります。
明確な基準はありませんが、弾性塗料と硬質塗料の中間的な伸び率の塗料を指します。
硬質塗料は、一般的な塗料で、弾力性は低いため、ひび割れに対する効果は低いものの、コストを抑えられます。
モルタル外壁への適性
モルタルはひび割れしやすい素材です。
そのため、伸縮性のある弾性塗料が最も適しています。
特に、ヘアークラック(髪の毛ほどの細いひび割れ)が多い場合や、構造クラック(0.3mm以上のひび割れ)の予防・補修をしたい場合は、弾性塗料がおすすめです。
微弾性塗料は、コストパフォーマンスを重視しつつ、ある程度のひび割れ対策をしたい場合に適しています。
硬質塗料は、ひび割れが少ない、もしくはひび割れが問題にならない程度の軽微な場合にのみ検討しましょう。
塗料選びのポイント
塗料を選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。
まず、予算と耐用年数のバランスです。
弾性塗料は高価ですが、ひび割れ防止効果が高く、長持ちする塗料もあります。
微弾性塗料は、コストパフォーマンスに優れています。
硬質塗料は最も安価ですが、ひび割れ対策には不向きです。
次に、モルタル外壁の仕上げ方法です。
リシンやスタッコなどの吹き付け仕上げの場合、凹凸に合わせた塗料を選ぶ必要があります。
左官仕上げの場合は、模様を損なわないように、専用の塗料を使用することが重要です。
最後に、施工会社のアドバイスです。
経験豊富な施工会社であれば、モルタル外壁の状態や予算、デザインなどを考慮した上で、最適な塗料を選定してくれます。
外壁塗装における塗料のメリットデメリット
弾性塗料のメリットデメリット
メリットは、ひび割れに強いこと、雨水の浸入を防ぐこと、外壁の保護性能が高いことです。
デメリットは、価格が高いこと、耐用年数が比較的短いこと、塗膜が膨れやすい可能性があることです。
微弾性塗料のメリットデメリット
メリットは、弾性塗料と硬質塗料の中間の価格帯であること、弾性塗料よりも膨れにくいこと、ある程度のひび割れ対策ができることです。
デメリットは、弾性塗料ほどひび割れに強くないことです。
硬質塗料のメリットデメリット
メリットは、価格が安いことです。
デメリットは、ひび割れに弱いこと、外壁の保護性能が低いことです。
まとめ
今回は、モルタル外壁塗装に最適な塗料の選び方について解説しました。
モルタル外壁はひび割れしやすいという弱点がありますが、適切な塗料を選ぶことで、その弱点をカバーし、外壁の寿命を延ばすことが可能です。
弾性塗料、微弾性塗料、硬質塗料それぞれにメリット・デメリットがあるため、予算やモルタル外壁の状態、そして専門家のアドバイスを参考に、最適な塗料を選択することが大切です。
ひび割れ状態の確認や、適切な下地処理も、塗装の成功には欠かせません。
長持ちする美しい外壁を保つために、塗料選びを慎重に行いましょう。